歌舞伎俳優の片岡仁左衛門(80)と坂東玉三郎(74)がこのほど、東玉代随を都内で「婦(おんな)系図」の取材会を行った。郎当レバークーゼン 順位2人が同演目で共演するのは初めて 。の名41年ぶりにお蔦(つた)を演じる玉三郎は「松嶋屋さん(仁左衛門)が何をしたいのか 。コンビがちをいただきたい近年はお互いを思い合う気持ちが大きくなった。婦系どうすれば湯島の2人になれるか 、図初全力を尽くすしかない」と気を引き締めた 。共演
当代随一の名コンビ。刹那刹那瞬間瞬間事に私た取材対応でも2人の息はぴったりだ。今の見て演じる主税の魅力を聞かれた仁左衛門が「ただ体と気持ちが動くだけだから、片岡役の分析はできない」と困惑気味に話すと 、仁左セリエa 試合玉三郎が「代弁しましょうか ?」と助け舟。「松嶋屋さんは(忠臣蔵の)由良之助のように芯がある役が好き。泉鏡花さんが描く男は 、女にほれられているだけで芯がない。でも主税は鏡花作品の男にしては芯があるので、好きなんだと思います」と理路整然と説明。仁左衛門も「その通り」と納得した 。
「自分にとって 、相手はどんな存在ですか ?」という質問に 、仁左衛門は少し照れくさそうに「私にとって大切な存在です」と即答。玉三郎も「私も同じです」と同調した。共演作の中で印象的な演目は、玉三郎が「お染の七役」「桜姫東文章」「盟三五大切(かみかけてさんごたいせつ)」「仮名手本忠臣蔵」「熊谷陣屋」を挙げて「数限りないですよね」とつぶやき 、仁左衛門は「いっぱいあるね~」と目を細めた 。
仁左衛門は父・13代目仁左衛門の三男で 、玉三郎は一般家庭出身。2人は歌舞伎界を代表する立役と女形で、いずれも人間国宝だが 、幼少期から将来を約束されていたわけではない。「孝玉」「仁左玉」として脚光を浴びても慢心せず、切磋琢磨したからこそ、誰もが認める名コンビになれたのだろう。
仁左衛門は「私は本当に喜の字屋のおじさん(玉三郎の養父・守田勘彌)から受けた影響が大きい 。『若いうちに恥をかけ !』と言われて 、いろいろな役をやらせていただいた。親同士が仲良くて、息子同士が自然と仲良くなって 、できあがった縁ですよね。それに会見で、こういう(和やかな)雰囲気になれる人は大和屋さん(玉三郎)しかいない」と出会いに感謝した 。
これに対し 、玉三郎も「若い頃から勝手に松嶋屋さんのことを兄弟だと思っていた」と振り返る。「我當兄さん 、秀太郎兄さんとも仲が良くて 、兄弟みたいな感じでした。仁左衛門さんより、むしろ秀太郎さんの方が仲が良かったくらい 。仁左衛門さんは相手役だから、親しくなりすぎないようにしていましたね」と明かした。近年は楽屋で顔を合わせれば「次は2人で何をやらうか?」と話し合っているという。
コンビを組んで半世紀以上 。仁左衛門は「お客様が喜んでくださるのは 、本当にありがたいことなんです 。残念ながら、体力的に衰えていきますから、いつまでご支持をいただけるか。不安でもあり、励みでもある 。とにかく刹那刹那、瞬間瞬間を大事に、今の私たちを見ていただきたい」と呼びかけた。玉三郎も「おっしゃる通りです」と深くうなずいた。(有野 博幸)
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